御朱印の現状
御朱印を知らない人のために、ぼくが好きな東大寺二月堂のものを掲載。
「 観 音 力 」
力がみなぎってきます。
これは「御朱印」といって、通常、神社仏閣で300円払えばもらえます。
「御朱印帳」は、大きなお寺や文房具店、または通販サイトで売ってます。
書の形がものすごく格好いいし、サイン会の如く目の前で一筆書いていただけるシステムに感動して、仏像を見に行ったときはもらって帰るようにしてます。
お寺によっても、書く人によっても、それぞれに味があって興味深く、
自分の御朱印を、ネットの御朱印サイトなどに載っているものと見比べるのも一興。
もともと、お寺に納経した証書として授かるものだったのですが、今や信仰よりも、ほとんどスタンプラリー化しているのが現状です。
まあ、ぼくは別に、それはそれでいいと思っていますが。
御朱印企画として、
季節の花で有名なお寺が集まって定めた「関西花の寺二十五霊場」
地蔵菩薩を祀る寺でつくる「大和地蔵十福霊場」
仏塔のお寺「仏塔古寺十八尊」などさまざま。
それぞれの登録霊場によって御朱印を分けているところが多く、
それに合わせて1寺で6つも7つも異なる御朱印を作っているお寺もあります。
専用の御朱印帳も用意している霊場もあり、こだわり派にはありがたいことでしょう。
中には"指定の御朱印帳意外はお断り"というものもあたりして、商売っ気十分。
霊場登録は年々増えていて、旅の選択肢として楽しめそう。
霊場とは別に、大きいお寺などは、堂宇ごとに御朱印を持っているところも多く、
東大寺なんかだと7カ所もあって、驚いたことに、釣鐘の御朱印までありました。
コンプリートはかなり大変。
実質スタンプなのですが、そう言い切ってしまうとお寺は気を悪くするでしょうし、スタンプだと思わない方が趣を堪能できるので、納経をする気持ちをもっていただいています。
礼儀だと思います。
複雑な気分だったのは、観光スタンプと割り切っている
飛鳥村・川原寺。
「飛鳥史跡」です。
潔くてなかなかいいです。
御朱印の魅力をひとつ挙げるとするならば、冒頭にも書いた"書の形"、デザイン性に尽きます。
芸能人のサインも凝っていますが、毛筆だからこそ表現できる迫力は、御朱印ならではだと言えるでしょう。
しかしながら、あまりにも前衛的なデザインの御朱印は、何と書いてあるかを教えてもらって、メモしておくことをお勧めします。
画像3は奈良・長谷寺の「大悲閣」。読めません。
(つづく)